私の住んでいる市には震災による影響で福島県より多数の方が避難を余儀なくされてきました。
3年半近く経った今も多くの方がアパートや貸家にお住まいになっています。
私も仕事柄多くの方と接する機会があり、福島の方々の暖かさに触れさせていただいております。
その中に福島で大工をされていたお爺様がいらっしゃるのですが、先日家電の修理(リモコンの設定程度の本当にちょっとしたもの)にお邪魔した御礼にと、自作の「チリトリ」を持ってきてくださいました。
「町の方には大変良くしてもらって、快適に暮らしているんだわ」
貸家の傍らにちょっとした作業場を設けて、作製した物をご近所に配ったりしているのだそうです。
3年以上経ち、「住めば都」とはいうものの、何十年も住んだ町を離れての生活を前向きに、むしろ楽しんでいる姿に改めて心を洗われました。
「避難している方に何かお手伝いを」ではなく、避難している方も自分たちも「住んでいて楽しい町づくり」を目指して自分のできることをやっていこうと思います。